[SEL50F18F]SonyのFE撒き餌レンズを正直レビュー[50mm f1.8]

こんにちは、くろです。今日はSonyの単焦点FE撒き餌レンズ「SEL50F18F」をレビューします。

私は普段、大学のサークルで映画の撮影をしているのですが、やはりエモい映画を撮るためにはボケが必要です。しかし、大学生にはお金がないので大三元レンズのような高価なレンズを購入することができません。

そこで目をつけたのが「撒き餌レンズ」です。

SEL50F18F箱
SEL50F18Fが入っていた箱

撒き餌レンズとは

いきなりですが皆さん、魚釣りをしたことはありますか?私は時々友人に連れられて釣りをしに行きます。コロナ前は食料なしで釣りの成果のみで生活する釣りキャンプをしていました。この話はいずれ別記事で紹介しましょう。

話を戻して、撒き餌とは釣りをする際、魚をおびき寄せるために釣り場の周囲に撒く安価な餌のことです。これにより魚が釣り針の周囲に寄ってくるため魚が釣りやすくなるのです。

これをカメラの話に置き換えると、安価で性能がいい、つまりコスパの良いレンズが撒き餌レンズということです。つまり、コスパの良いレンズで自社製品にユーザーを囲い込むというメーカーの作戦です。

Sony FE50 mm f1.8の基本情報[SEL50F18F]

さて、本題に入りましょう。SEL50F18Fの基本情報について紹介します。

  • 焦点距離「50 mm」
  • 開放F値「f 1.8
  • レンズ構成「5群6枚」
  • マウント「Sony Eマウント(フルサイズ)」
  • 絞り羽根「7枚(円形絞り)」
  • 最短撮影距離「0.45 m」
  • 最大撮影倍率「0.14倍」
  • フィルター径「49 mm」
  • 寸法「最大径x長さ=68.6 mm x 59.5 mm」
  • その他ーー円形フード

いかがですか?もちろんGやGMレンズと比べると見劣りしますが、これで定価44,000円ですからね。

現在は以下のように30,000円程度で購入できるようです。良いですね……

初めての単焦点レンズとしては十分すぎるのではないでしょうか?

さらに詳しい情報を得たい方はSony公式サイトをご覧ください。

SEL50F18Fのレビュー

私はSEL50F18Fを使って1年ほど経ちますが、初めての単焦点レンズとしては正直言って十分な性能です。

良い点

ボケもやわらかいですし、周辺減光もあまり気になりません(もちろん、レンズ補正が効いているのかもしれませんが)。

詳しくは下の「作例」で詳しく紹介します。また、本体の質感については高級感があり、不満に思う点はありません。

悪い点

欠点と言えば、AF速度玉ボケの歪みでしょうか。

AF速度

映画を撮っていて気になったのはAF速度です。無限遠から2 mほどの距離の被写体にピントが合うのに1秒程度かかります。

写真では気になりませんが、動画では遅いと感じてしまいます。高速移動する被写体ではそもそもピントが合わないかもしれません。

また、この価格帯では仕方ないですが最短撮影距離が長いのが若干不便です。45 cmですので、テーブルの上の料理などを撮るのにカメラを掲げるようにして撮らないといけないのが不便です。

玉ボケ

以下の作例で紹介しますが、どうしても周辺部での玉ボケが歪んでしまいます。高級なレンズでは中心でも周辺でも綺麗な円形の玉ボケになるようです。

SEL50F18Fでの作例

続いてSEL50F18Fでの作例を紹介します。全て「Sony α7iv」で撮影しました。

道後のアヒル
水瓶にうくアヒル(SS 1/3200, f1.8, ISO 800)

きれいなボケですね……我ながらほれぼれします。これが5万円以下ですよ。

道後のじゃこカツ
じゃこカツ(SS 1/100, f1.8, ISO 800)

こちらはテーブルの上に置かれたじゃこカツです。F1.8で撮影すると、被写界深度が浅すぎて奥のカツがボケてしまっています

道後のみかんジュース飲み比べ
みかんジュース飲み比べ(SS 1/50, f1.8, ISO 800)

こちらの画像を見ていただけると、周辺部で玉ボケが楕円形に歪んでしまっていることがわかります。気になる人は気になるかもしれませんね。

小樽のかもめ
電灯にとまるカモメ(SS 1/8000, f1.8, ISO 100)

きれいな画像を撮影するためには日の丸構図のような撮影ポイントを抑える必要があります。こちらも是非ご覧ください。

SEL50F18Fがおすすめの人・おすすめしない人

おすすめの人

このSEL50F18Fがおすすめの人はズバリ

  • 単焦点レンズを持っていない人
  • コスパよく大きいボケの映像・画像を撮りたい人
  • カメラ上級者でない

のいずれかを満たす人です。

おすすめしない人

一方、おすすめできないのはすでに単焦点レンズを持っていたり、周辺減光や周辺部での玉ボケの歪みが気になる人、つまりカメラ上級者の方です。

まとめ

今回はSonyの撒き餌レンズ「SEL50F18F」を紹介しました。

50 mmという標準的な焦点距離に、f1.8という驚異的な解放F値を備えていながら5万円以下という破格の値段で購入できるのが特徴となっています。

AF速度や周辺部での玉ボケの歪みなど、細かい点では高級レンズに及びませんが、初めての単焦点レンズとしては十分な性能のレンズです。

カメラ始めたての方は是非ご一考ください。

ちなみに、同じく撒き餌レンズクラスの価格で購入できる広角単焦点レンズについても購入して正直レビューをしていますので、そちらもご覧ください。

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