自主映画を撮影するカメラ選びのポイント4つとおすすめ5選!
自主映画を撮りたいけれど、どのカメラを選べば良いのかわからないことはありませんか?
この記事では、実際に触った機材の中からおすすめのカメラを紹介していきます。
筆者は大学で4年間自主映画を撮影し、色々なカメラを使って撮影をしてきました。
映画の質を左右するカメラの選び方
カメラのセンサーサイズ
センサーサイズは、文字通り映像を映しとるセンサーの大きさを表します。
一般に、センサーサイズは大きいほどボケの大きい映像を撮ることができます。
また、センサーサイズが大きいためより広い範囲を映すことができます。
自主映画を撮影したい場合、主に2つのセンサーサイズで迷うことになると思います。
- フルサイズ
- APS-C
フルサイズの方がセンサーは大きいものの、それに必要なレンズの価格帯が高くなっていく傾向にあります。
それでも、屋内での撮影では、広い画角が必要となる場合が多いのでフルサイズをおすすめします。
また、ボケの大きさもフルサイズの方が大きいので、こだわりのある方はフルサイズカメラをおすすめします。
これらの傾向から、最後に紹介するカメラからお気に入りのカメラを選んでください。
画素数
画素数とは、センサーに埋め込まれた光を取り込む素子の数のことです。これが多いほど一般に画質が良くなります。
例えば、8Kの画像などを撮影する場合には3300万画素強が必要となります。
しかしながら、動画撮影の場合にはせいぜい4K撮影ですので、830万画素弱で済みます。一眼レフでは2000万画素以上がほとんどですので気にしなくても問題ないレベルです。
ではなぜ、映画撮影用のカメラの選び方で画素数を挙げたのかと言いますと、画素数は映像の明るさに影響を及ぼすからです。
上で述べたように、センサーサイズは決まっていますので、画素数が増えればひとつひとつの画素の大きさは小さくなります。
イメージできると思いますが、画素が小さければ光を取り込む面積が小さくなりますので、暗い場所では映像が粗くなってしまいます。特に映画撮影をする場合には暗い場所で撮影をすることが度々あります。
そのため、写真撮影をせずに映画の撮影しかしないという場合には2000万画素程度のカメラを選ぶと良いでしょう。
また、写真も撮影するという方は3000〜4000万画素あるカメラを選ぶようにしましょう。
なお、仕様書には総画素数と有効画素数の両方が記載されていることが多いのですが、有効画素数の値を参考にすると良いでしょう。
ISO感度
ISO感度とは、センサーが取り込んだ光を電気的に増幅させる度合いを示したものです。「電気的に」とは、言い換えれば無理やり映像を明るくしているということで、この感度を大きくすればするほど映像が粗くなっていきます。その分、映像は明るくすることができますが。
下の記事「自主映画撮影時の設定のポイント」でも説明していますが、映画撮影における実用的なISO感度はせいぜい1600です。
一方で、カメラの変更可能ISO感度範囲は51200以上のことが多いので、ISO感度を基準にカメラを選ぶ必要はありません。
ディスプレイ可動域
ディスプレイ可動域については、大きく分けてチルト型とバリアングル型があります。
チルト型は上下に傾けることができるものの、自撮りのようにレンズ側から画面を見ることはできません。
一方のバリアングル型は自撮りをする方に向けたカメラに多く設定されており、レンズ側からも映像を確認することができます。
映画撮影のみをする場合にはチルト型で問題ないでしょうが、機能性を考えると、可能であればバリアングル型を選ぶと良いでしょう。
おすすめのカメラ
以上のポイントから、フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーの両方についておすすめのカメラを紹介します。
なお、センサーの生産の多くを担っていることや、映画撮影で多くの使用実績があることからSony製のカメラを紹介していますが、上の条件を満たすものならCanonやPanasonic、Nicon製のカメラでもなんら問題はありません。もし、悩んでいるカメラがあるようでしたらぜひコメントからご相談いただければ、力になれるかと思います。
フルサイズセンサーカメラ
フルサイズセンサーのカメラのおすすめをご紹介します。値段の安い順に紹介していきます。
Sony α7c
まずはα7cです。こちらは他のカメラに比べて小型にも関わらず大型のフルサイズセンサーを積んでいるのが特徴です。Sony公式でも、「世界最小・最軽量」と謳っています。
以下に、仕様を一部抜粋して紹介します。
- 発売日:2020年10月23日
- 有効画素数:2420万画素
- 動画撮影時ISO感度範囲:100-51200(拡張-102400)
- ディスプレイ仕様:バリアングル型
欠点を挙げるとすれば、UIが少し古いというところでしょうか。
Sony α7iii
続いてはα7iiiです。動画撮影向けのミラーレス一眼レフカメラとしてはスタンダードモデルとなります。
以下に、仕様を一部抜粋して紹介します。
- 発売日:2018年3月23日
- 有効画素数:2420万画素
- 動画撮影時ISO感度範囲:100-51200(拡張-102400)
- ディスプレイ仕様:チルト型
欠点は若干古いカメラであることからセンサーの世代も古いことが予想されることと、ディスプレイの仕様がチルトであることでしょうか。
Sony α7iv
最後に紹介するのがα7ivです。動画撮影向けのミラーレス一眼レフカメラとしてはスタンダードモデルで、2021年発売の最新モデルになります。
以下に、仕様を一部抜粋して紹介します。
- 発売日:2021年12月17日
- 有効画素数:3300万画素
- 動画撮影時ISO感度範囲:100-51200(拡張-102400)
- ディスプレイ仕様:バリアングル型
欠点は価格が若干高めであることです。
その他のおすすめとしては、高価になりますが1200万画素程度のため暗所に強いα7siiiなどがあります。
APS-Cサイズカメラ
Sony α6400
APS-Cサイズカメラでまず紹介するのがα6400です。公式サイトにはエントリーモデルと記載されていますが、十分なほど実用的です。
以下に、仕様を一部抜粋して紹介します。
- 発売日:2019年2月22日
- 有効画素数:2420万画素
- 動画撮影時ISO感度範囲:100-32000(拡張-102400)
- ディスプレイ仕様:チルト型
チルト型ではありますが、180度回転するため自撮りにも対応しているのが特徴です。
Sony α6600
最後に紹介するのがα6600です。APS-Cサイズのセンサーとしては最もグレードの高い機種になります。
以下に、仕様を一部抜粋して紹介します。
- 発売日:2019年11月1日
- 有効画素数:2420万画素
- 動画撮影時ISO感度範囲:100-32000(拡張-102400)
- ディスプレイ仕様:チルト型
チルト型ではありますが、180度回転するため自撮りにも対応しているのが特徴です。
まとめ
今回は自主映画撮影用のカメラを選ぶ際のポイントとおすすめのカメラについて紹介しました。
Sony公式サイトではカメラの比較などを行っているのでぜひ訪れてみてください。
悩んでいる機種などがあればぜひコメントでご相談ください!
それでは、良い撮影ライフを!